編集後記
旧正月のタイミングとなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
昨年は英国のEU離脱(Brexit)、そしてトランプの当選と欧米で衝撃が走りました。そして今年1月20日にはトランプが大統領就任。就任式であんなにまばらな観客、そして多くの反トランプのデモを見たことがありません。就任後、メキシコの国境との壁設立やイスラム諸国からの入国禁止など、連日、選挙公約を大統領令で執行していますが、連邦議会や関連省庁との相談なくホワイトハウス主導で行っており大変な混乱を招いているようです。
パックス・アメリカーナの終焉。今年はフランス、オランダなど、欧州の選挙もありますが、排他的自国利益優先主義のリーダーが台頭しており、英米に続くことになるのか、目が離せません。
次号の特集は「トランプのアメリカ」です。世界各国から見たトランプなど、皆さま是非、ご寄稿ください。
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC-SPANの 日本向け番組制作を経て、現在、ワシントン在住のジャーナリストとして活動中。著書に『オバマ政治を採点する』(第二部インターネット・フリーダム)(日本評論社、2010年10月)、『Xavier’s Legacies: Catholicism in Modern Japanese Culture, Chapter 5 Kanayama Masahide: Catholicism and Mid-Twentieth-Century Japanese Diplomacy』(University of British Columbia Press、2011年3月)、『メトロポリタン・オペラのすべて』(音楽之友社、2011年6月)がある。