エシャロット(échalote)が主役の簡単なタルト

薄皮を剥くと、紫ともピンクとも言えぬつやつやの肌が現れます

薄皮を剥くと、紫ともピンクとも言えぬつやつやの肌が現れます

エシャロットはフランス語ではéchalote、英語ではshallotと呼ばれている大きめのラッキョウのような根野菜で、アメリカではたいていスーパーの玉ねぎ売り場の近くに置いてあります。

野菜のアメジスト

気まぐれでフランス料理のクラスを取ったことがきっかけで、エシャロットが大好きになりました。フランスではブルターニュ地方とロワール渓谷が主な産地だそうですが、アメリカではメキシコ、ペルー、カナダから輸入しているようです。エシャロットはフランス料理に欠かせない香味野菜で、玉ねぎのような金色の薄皮を剥くと、紫ともピンクとも言えぬつやつやの肌が現れて、それだけで嬉しくなります。ちなみに、日本の居酒屋などで味噌をつけて食べる茎付きラッキョウのような野菜もエシャロットと呼ばれているそうですが、形も色も風味も違います。

用途がたくさん

缶詰のサーディンにエシャロットのピクルスを添えて

缶詰のサーディンにエシャロットのピクルスを添えて

フランスに住んだこともなく、フランス料理が得意になったわけでもないのですが、エシャロットが生姜、ニンニクと肩を並べて、我が家の常備野菜となって久しくなります。エシャロットは玉ねぎよりも辛味が少なく、ピクルスにしたり、みじん切りにしてドレッシングの具にもオススメです。からだに良い食べ物を意識するようになったこの頃、缶詰のサーディンが気に入っていて、ピンクで見目にも美しいエシャロットのピクルスを添えていただいています。みじん切りにしてたっぷりのバターと白ワインを合わせて作るブールブランソースはフランスの基本的なソースとして良く知られていている絶品なので、ご興味がある方は是非挑戦してください。

玉ねぎよりも辛味が少なく、ピクルスやドレッシングの具にもおすすめ

玉ねぎよりも辛味が少なく、ピクルスやドレッシングの具にもおすすめ

Bon Appetit

今回はエシャロットを使った、とても簡単なタルトをご紹介します。加熱すると独特の香りが引き立つのもエシャロットの特徴です。フランスに馴染みがあるカナダ人の友人宅で最初にいただいて、すぐにファンになりました。今年の春からすでに5回は食卓に登ったと思います。ランチ、アペタイザーまたはスナックとして、家族や友人にも人気で、例外なく食卓からあっと言う間に消える一品です。オーブンから出してアツアツのうちにピザカッターで切って、粗挽きコショウとトロトロのハチミツを少量かけていただきます。

材料

ディジョンマスタード(左)、パルメザンチーズ(中央)、ケッパー(手前)、はちみつ(右)

ディジョンマスタード(左)、パルメザンチーズ(中央)、ケッパー(手前)、はちみつ(右)

  • 冷凍のPuff Pastry (日本ではパイシート)。ブランドによって大きさが違いますが、どの大きさでも大丈夫です。
  • ディジョンマスタード 適量
  • エシャロット パイシートの大きさによって大粒5〜7つ
  • 粗挽きパルメザンチーズ 適量
  • ケッパー  適量
  • トロトロのはちみつ 少量
  • 粗挽きコショウ

作り方

マスタードを塗ったパイ生地にエシャロットの輪切りを散りばめます

マスタードを塗ったパイ生地にエシャロットの輪切りを散りばめます

  1. オーブンを華氏400度(摂氏205度)に設定する。
  2. 冷凍のPuff Pastryを室温で解凍。粘りが出て扱いにくくなる前にベーキンシートの上に広げておくとよい。(今回はベーキングシートを使わずにピザストーンを使っています)
  3. ディジョンマスタードをPuff Pastry全面にまんべんなく塗る。調理用ブラシを使うとムラなく塗れます。
  4. エシャロットを薄い輪切りにして、層がバラバラになるようにほぐす。エシャロットをディジョンマスタードが見えなくなるまで全体に散りばめる。
  5. 粗挽きパルメザンチーズをエシャロットの上にたっぷり散りばめる。
  6. ケッパーを適量散りばめる。
  7. オーブンで15〜18分焼く。
  8. とり分けたら粗挽きコショウとトロトロのはちみつを少量かける。
アツアツのうちにピザカッターで切って、粗挽きコショウとトロトロのハチミツをかける

アツアツのうちにピザカッターで切って、粗挽きコショウとトロトロのハチミツをかける

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