新天地ハワイで新たな挑戦

夢を実現

長年の夢だった「ハワイに住む」が実現した。ハワイ島のコナという町にコンドミニアムを購入して、2024年8月から入居している。70代半ばの老夫婦が住み慣れた家を売り、海を越えたハワイに引っ越すということは大変なこと、人生の大イベントだ。2024年は引っ越しに明け暮れた。そして、2025年はハワイでの新生活の本格的な始まりである。この新天地ハワイで人生の最終ステージをどう生きていこうか、実のところワクワクしているのだ。

我が家のベランダからの風景

我が家のベランダからの風景

「親戚や友人を大勢招待する」、「ハワイ島あちこち散歩・散策」、「海で泳ぐ」、「運動教室に通う」、「音楽グループに入る」、「友人をたくさん作る」、「ボランティアをする」、「野菜や花を作る」、「英語が上手になる」、「うんとおしゃれをする」、などなど胸はふくらむ。

さて、これらを実現するために一番大切なこと、それは「健康」だ。何事も健康でなければ始まらない。ラッキーなことに私は大きなけがや病気もせずここまで生き抜いてきた。周囲の人からは「若いねー」などと言われ得意になっていたが、昨年の誕生日、「うっそー、76才?四捨五入すれば80才じゃん」と口走ってしまった。現実は残酷なもの。鏡は、その前に立つ自分を直視できないほど、歳相応な老婆の姿としてしっかり映し出しているのだ。さらに最近、日本の親戚や友人、同級生が次々と倒れ入院したなどという話も聞いている。明日は我が身だ。こうなったら、最優先に実行することは「若さと健康を保つためにできること」、これしかないと強く決意したのだ。

食改善

まず始めたのが「食生活の改善」である。戦後、日本人の食生活は急速に欧米化した。そのツケが今になってまわってきたようだ。癌、自己免疫疾患、アレルギーなどなど、治療困難な病気が急増。それは「たばこ」よりも、普段の食生活が大きく影響しているという説が山ほど出てきた。ハワイに越してしばらくは暇に任せて食に関する情報をいろいろ検索するようになった。そこで見つけたのが「四毒(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)、五悪(食品添加物、遺伝子組み換え食品、農薬、化学肥料、除草剤)を抜いた食事」である。

今日の夕食

今日の夕食

玄米を小分けにして冷蔵庫に保存

玄米を小分けにして冷蔵庫に保存

というわけで、毎日せっせと四毒抜きの食事を作り、夫を巻き込んで頑張っているのだ。「えっ、そんな食事って、それ(四毒)抜いたら食べるものが無いじゃあないの?」と思うかもしれないが、いっぱいあるのです。要は昔から日本人が食べてきた米(玄米など)中心の日本食にすれば全く問題なし。ご飯、味噌汁、魚介類、ぬか漬け、肉(脂身もOK)、野菜の煮物、お浸し、などなど。ネットで調べると「四毒抜きのお料理」もいっぱい出ている。それを見て、カレーを作ってみた。予想以上においしく作れ、夫もご機嫌だ。しかし、夫は甘いものとジュース類はやめられないらしく、近所からお菓子などを頂いたときは「俺が食べるから」と嬉しそう。そういう時はストレスかけてもかわいそうなので「任せたわ」と笑ってあげる。四毒のうち、特に甘い物は一番やっかいで、食べると脳の快楽報酬系に入ってドーパミンがでる。つまり薬物依存症と同じ状態に陥るので、やめるのはかなり大変とのこと。でも、できるのだ。四毒やめたらその効果はすぐ出てくるのを実感している。私の場合は、便通がよくなった、体重が減った、肌の調子がいい、気分がいい。

社交ダンスに挑戦

次に始めたのは「社交ダンス」だ。驚くことに言い出しっぺは夫。スポーツも歌も音痴な人が、ほんとに?信じられない。夫は「健康のためと、自分にとって全く新しいことへの挑戦さ」と。いつの間に調べたのか「今日はダンス教室を見学に行こう」ということに。そして社交ダンスの個人レッスンを受けることになったのだ。まずは先生、70才過ぎくらいのダンディな男性で、あとで聞いたところ中国ポルトガル系のハワイ人だそうだ。そして先生と私と夫の3人だけで、広いホールで基本ステップの練習を毎週1回1時間、5回コース$500だ。私は50年以上前、学生ダンス交流会での経験があった。それですぐ思い出しスムースに動けるのだが、夫は全くの初心者、なかなか足が動かない。また、社交ダンスは男性が女性をリードするものなので余計プレッシャーだ。夫が苦戦しているのを私がヤイヤイ言うとますます混乱するので、私は常に楽しんで夫の導くままに動くことに終始した。夫は「汗だくだよ」と言いながらも、まんざらでもなさそうだ。レッスンの前日には、家でも二人でステップのおさらいをした。「$500だからね」と言いながら。

個人レッスン5回目が終了した。驚いたことに、結構サマになっている。先生は「次回からはグループレッスンにしましょう」と、3組の生徒たちと合流することになった。それはまた新たな感じ、ワルツの音楽がホールいっぱいに流れると雰囲気も盛り上がる。先生がステップの順序を説明する、私たちが踊ってみる。3拍子のリズムに合わせ気分がいい。毎回、新ステップを一つ習って終了する。先日、このダンス教室の仲間20人が集まっての「Xmasダンスパーティ」があった。リタイア後のご老人が多いが、みんな明るく素敵な仲間だ。ステップもおぼつかない私たちも一緒に踊ってみた。なんか、いいですねー。こんな感じで、新たな挑戦「社交ダンス」を、しばらく続けてみようということになった。

社交ダンスにトライ

社交ダンスにトライ

自家農園

続いてもう一つ、畑で野菜つくり。実は、この畑、近くに住む日本人家族の屋敷にある家庭菜園なのだ。私の家には野菜などを作る土スペースがなく寂しくしていた。そんな時、散歩中立ち寄ったカフェで、ある日本人ご夫婦に「日本の方ですか」と声をかけられた。同年代の彼らとはすぐ打ち解け、「近くなので、我が家に寄っていきませんか」ということになり、お邪魔してみた。450坪の敷地に素敵な家屋と広い庭、裏庭にはヤシの木やオレンジ、コーヒー、レモン、マカデミアナッツ、キンカンの木々が畑を囲むように植えられている。みんな20年は経っているだろう。 そこのご家族、全員が仕事現役で最近は庭などの外作業に手が回らず、畑も休耕状態だという。つい「私に畑仕事させていただけますか」と聞いてみたら、「はい、いつでもどうぞ、大歓迎です」とのこと。それから図々しくもそのお宅に通い始めた。

近所の畑を借りて野菜つくり

近所の畑を借りて野菜つくり

ハワイは日本のような四季がない。12月なのにキュウリの植え付けにいい時期だという。さっそく日本きゅうりの種をまいた。先日、元気よく発芽した苗12本を、新たに耕した畑に移植した。畑仕事大好きな私だが、ハワイでの野菜作りは初心者。いろいろ学びながら食卓に乗せられるような野菜をたくさん作っていきたい。その日は色づき始めたオレンジの実を10個ばかりもいで家に持ち帰った。甘くてとてもおいしい。もちろん家主の許可済み。

「私の2025年、新たな挑戦」、果たしていつまで、どこまでできるのだろうか。ともかく、元気で、楽しく、気分良く、頑張っていこうと思う。


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