子供と楽しむワシントンDCとその近郊
ワシントンD.C.
ワシントンに来て早くも5年、メリーランド州に住んでいる。DCはあまり行かないなぁ、と思って今まで撮った写真を見直してみたら、思ったよりもたくさん出かけていたことに気付いた。ホワイトハウス、ワシントン・モニュメント、タイダル・ベイスン、国立動物園、ボタニックガーデン、自然史博物館、ナショナル・ギャラリー、ハーシュホーン美術館、フリーア美術館、フィリップス・コレクション、レンウィック・ギャラリー、航空宇宙博物館、アメリカンインディアン博物館、ニュージアム、スパイミュージアム、まだまだありそう。
そういえば、DCに出かけても、最近道に迷わなくなった。道は格子状になってるし、通りの名前もシンプルで分かりやすいのだけれど、なにせ私は極度の方向音痴。必ず反対方向に進んでしまう習性がある。14thストリートから西側の15thに向かうのに、何度東側の13thに出たことか。スマホの地図がなければどこにも行けなかったのに、成長したな、私。
子供が学校に行っている間に、こっそりDCに出かけたこともあったけれど、ほとんどは子供が一緒。子供が楽しいと思ったところは、やっぱり心に残る。
リピート率ナンバー1は動物園。もう案内図を見なくても歩けるくらい。オランウータンがケーブルを伝って空中遊泳のように移動する場所があって、何度見ても楽しい。出現頻度が高いのは春かな。ちなみに、息子が好きなのは、4、5歳の時はタコ(動物園でしょ、と突っ込まないで。そして、もうそのタコはいない。)6歳ぐらいの時は、アマゾン館と爬虫類館。8歳の今は、小型哺乳類とハダカデバネズミ。うん、地味だ。
2位は、自然史博物館と航空宇宙博物館が同点か。どちらも子供が楽しいところだけれど、広いので疲れる、疲れる。適度に休憩するとか、2時間だけにするとか、見るものを事前に子供と決めておくことをおすすめしたい。
美術鑑賞にも行ったな。美術鑑賞が苦手な息子だけれど、懲りずに数回足を運んだナショナル・ギャラリー。でも、外の噴水で過ごす時間が一番長いという結果に。無念。そんな息子も、現代っぽいオブジェの多いレンウィック・ギャラリーはお気に入り。展示数が少ないので飽きる前に見終わるのがミソだ。同じく現代美術のハーシュホーンも反応は悪くない。でも、ここは広いので長居しすぎると飽きられる。
DCの中心もいいけれど、近郊にも楽しいスポットがたくさんある。電車でDCに出るより、車で出かける方が気楽だったりする。以下にいくつか挙げてみたい。
DC近郊–メリーランド州
ストラスモア (Strathmore Concert Hall) の屋外サマーコンサート
DCから北へ地下鉄で30分、メリーランド州にあるストラスモア・コンサートホールの屋外広場で行われるサマーコンサート。実は私は近くに住んでいて、徒歩で行ける。6月末~8月中旬の毎週水曜日の夕方に開かれるコンサートは無料だが、音楽の質は高い。出演するバンドは毎週変わって、ジャンルも様々だけれど、踊り手ノリノリの音楽が多い。軽食とアルコールの販売もあるし、持ち込みも自由。毎週ビールを持って出かけた。息子は音楽に興味はない様子だが、芝生で友達とサッカー三昧。親子ともにウィンウィンなイベントだ。
ロック・クリーク・パーク (Rock Creek Park) のプラネタリウム
所在地はDCだが、メリーランド州との境界近くにある知る人ぞ知るプラネタリウム。なんと無料だ。小さなプラネタリウムだけれど、ナショナルパークのレンジャーが解説してくれて満足感がある。息子には難しい内容だが、宇宙に魅せられて楽しかったと言っている。私?あの暗さと星の瞬きに魅せられて寝ちゃいましたけど。
ニードウッド湖 (Lake Needwood) とカヤック
ロックビルとゲイザースバーグの間にある。家から車で20分の近さなので、何度か訪れて遊んだ。カヤックやボートをレンタルできる。他にも、トレイルあり、バーベキュー・スペースありなので、一日遊べる。ジョギング好きの夫は、ここから走って帰ってみたことも。2時間後に再会。カヤックなどのレンタル料金は、1時間13ドル。名だたる観光地なら数倍の値段なのでは。そりゃ、景色に違いはあるけど、ニードウッド湖も十分美しい。残念なのは飲酒は禁止。メリーランド州は、お酒に厳しいのだ。見回りも、馬に乗ってくるので、匂いに敏感な動物相手に、こっそりなんて考えは厳禁よ。それから、ここには「GoApe」というジップラインのアドベンチャー施設がある。木と木の間に張ったワイヤーをシューッて滑るやつ。まさにターザンになる瞬間。10歳未満はできないので、子供が学校の間に友人と出かけた。楽しかった~。
ビリー・ゴート・トレイル (Billy Goat Trail) の岩歩き
DCから車で30分ほど、ポトマック川沿いに北上するとダイナミックな滝を見られる。高さは低いけれど、急流でドキドキする。川を挟んで東がメリーランド州、西がバージニア州で、それぞれに公園がある。ビリー・ゴート・トレイルは、メリーランド側。グレートフォールズを横目に、岩場のトレイルを歩く。途中、急傾斜の岩場もあってスリル満点だ。子供は大興奮間違いなし!グレートフォールズ見学が目当てなら、バージニア側がおすすめ。バーベキュー・スペースがたくさんあるのもバージニア側だ。
街にはない魅力を発見できますよ。
2012年夏、夫の転勤に伴って渡米。アウトドア好きな一児の母。趣味は、山歩き、テニス、ピアノ。