お米ソムリエ一推し〜ご飯を美味しく頂く方法
WJWNの皆様へ皆様のご活躍を拝見し胸が熱くなります。またこうしてご縁をいただきましたことを感謝申し上げます。
私は、ワシントンDCを離れましてから、ハワイ在住を最後に日本に戻りました。日本を出ましてから23年余りの在外生活、この年月は決して「あっという間」ではなく、滞在させて頂きました国、それぞれに思い出があり、たくさんの方々に出会い、数々のお料理にも出会いました。その国の文化、歴史も食べ物を糸口に知ることが私の在外生活の日々だったように思います。7年前に日本に帰りましたが、日本という国をもまた、在外国での暮らしを通じてしか持ちえなかった視点で見ることができるようになっていたのは在外生活のおかげと感謝しております。その一番の代表が「お米」です。今回は「お米」を美味しく炊く方法についてお話をさせて頂きます。
皆様もご存知のとおり、日本で稲の栽培が始まりましたのは、今から三千年前の縄文時代後期とされております。稲の栽培は日本において神話、祭祀から始まり土地、貨幣制度、身分制度まで作り上げた国の礎となりました。お正月の餅つき(餅は日本の食べ物の中で最高位)、田おこし、お花見と種籾、田植、草取り、出穂祭、稲刈り、新嘗祭と、稲の栽培は暦そのものです。日本人は一年を通して「お米を作る」ということで人々が協力し、作業し、そして自然を尊重、感謝するという社会を創ってまいりました。そのおかげで今や日本ではおいしいお米が年に956種類、そのうち、うるち米は440種282銘柄収穫されております。そして日本人は年平均一人60kg〜100kgのお米を食しております。
そんな日本人の礎のお米、ご飯を美味しく炊く方法として、気にして頂く点は二つだけです。この二つを守って頂くと、もう今晩から格段に美味しいご飯に出会えます。今、炊いているお米でぜひお試しくださいませ。
材料と用意するもの
- 米2カップ
- 水2カップ
- 厚手のお鍋、炊飯器
- 冷蔵庫もしくは氷
お米の炊き方
- お米を研ぎます。(お米は洗うのではなく、研ぎます。一回目はざーっと水を入れてそのまま水を流します。水を流した状態で、お米を研ぎ、さらに水を入れ、ざっとかき混ぜ水を流すという工程を二度三度しているうちに、お米を研ぐ音のコードが変わり、高い音になります。そうなりましたら、お米を研ぐ工程は終わり、この所要時間は2、3分です。
- 分量のお水を入れ、お鍋ごと冷蔵庫に入れて4〜5時間冷やします。
- 炊きます。強火で沸騰、弱火にして12分、最後5秒だけ強火にして火を消します。(炊飯器の場合は高速炊飯に設定します)
この「お米を研ぐ」という意識と、冷蔵庫で冷やすということ、この二つを守って頂くだけでご飯は確実に美味しく炊けます。これだけです。出かける前の2、3分お米にお時間を頂き、研いでお鍋ごと冷蔵庫に入れる、これだけで今夜のご飯は確実に食卓のど真ん中、主役です。
応用編:水茶漬け
材料 (2人分)
-
米 2合
-
水 2合
-
冷えたミネラルウオーター 1本
-
氷 適量
-
漬物、梅干し、海苔、佃煮、塩、醤油、チーズなどご飯に合うと思うもの適量
作り方
- 炊き立てご飯をざるに入れ、水道水を掛け流しご飯を洗う
- ざるのご飯に氷をのせておく
- 2)のご飯を器に入れ、お好みの具材をのせ、冷えたミネラルウオーターをかけて頂く。冷えたお茶でも美味しい。
お米ソムリエ。京都在住。大使館勤務の夫の赴任に伴い、インド、バングラデシュ、中国、エジプト、アメリカの国々の料理を楽しみ、なかでも日本のお米のおいしさを再確認し、新潟の農家さんと交流、一年を通してお米の素晴らしさ、これでもかこれでもかと美味しいお米が出てくる日本の秋に狂気乱舞する日々を送っている。
材料 (2人分)
- 米 2合
- 水 2合
- 冷えたミネラルウオーター 1本
- 氷 適量
- 漬物、梅干し、海苔、佃煮、塩、醤油、チーズなどご飯に合うと思うもの適量
作り方
- 炊き立てご飯をざるに入れ、水道水を掛け流しご飯を洗う
- ざるのご飯に氷をのせておく
- 2)のご飯を器に入れ、お好みの具材をのせ、冷えたミネラルウオーターをかけて頂く。冷えたお茶でも美味しい。
お米ソムリエ。京都在住。大使館勤務の夫の赴任に伴い、インド、バングラデシュ、中国、エジプト、アメリカの国々の料理を楽しみ、なかでも日本のお米のおいしさを再確認し、新潟の農家さんと交流、一年を通してお米の素晴らしさ、これでもかこれでもかと美味しいお米が出てくる日本の秋に狂気乱舞する日々を送っている。
すばらしい! 一気に読ませていただきました。
「お米ソムリエ」という資格があったのですね。とても興味深いです。
それから、美甘朋子さんの世界の数諸国に住まわれた経歴、ぜひともお話を聞いてみたいものです。私も今年中にハワイ島へ引っ越しを決めています。人生最後の住まいとして。
もしよろしければ、コンタクトさせていただきたいです。