ハワイ親孝行の旅

ハワイの空

ハワイの空

旅の準備整いました。
最近、何かと使われている『平成最後』の本年2月、Hawaiiへ行ってまいりました。 昭和の昔、憧れの地だったハワイも1970年代後半頃から?カジュアル化。しっかり海外旅行の定番として、年末年始や夏休みの海外渡航先人気上位の常連となった「ハワイ旅行」ですが、今回の我が家は少し特別な意味合いで彼の地を訪問することになりました

それと申しますのも、遡ること半年以上前の「平成最後」の夏の終わり……。
「今年はイヨイヨ墓終いするか」の旦那様の一言から、我が家の納骨プロジェクトが始まったのです。

ちなみに、軽く自己紹介させていただきますと、我が夫婦は長男・長女(しかも私は一人っ子)のカップル、子供はおりません。なので、漠然と先の先のそのまた先は、どうなるのやら?と時々考えておりました。

10年以上も前になりますが、当時、偶然似たような状況のお知り合い様と出会い、その時たまたま話の流れからお墓の話題になり、「ハワイ、アメリカのお墓は日本とシステムが異なり、永代供養的な費用が全くかからない永久所有になるので購入しちゃったのよね。」と教えていただきました。おっ!それは良いかも?で、ソッコー主人と実家の父に相談。我が家も菩提寺様が所有の日本人でも購入出来るハワイの墓地に、未来の入居予定地を買い求めたわけでございました。

このお墓の場所は、パイナップル畑で有名なドールプランテーションに向かう手前のミリラニ地区、広大な墓地公園メモリアルパークの一角に在ります。ワイアナエ山脈に抱かれた気持ちの良い微風そぞろ吹く高台にして、遥か眼下にはパールハーバーをも望むことの出来るとても清々しい聖所です。生前お墓地の見学に赴いた際には、実家の父も「こりゃー良いところだ、気に入った」と申しておりましたっけ………と、少し話が逸れましたね。

そのハワイの墓地へ埋葬するべく、去年の12月、都営の霊園に在る我が家のお墓参りに行きまして(事前に手配申し込み済み)、三体の御遺骨を自宅に持ち帰りました。ちなみに、何故三体なのか?!と申しますと、先ずはお義父様お義母様の二体と、幼くして亡くなった主人のお姉様です。

ところで、お墓を閉める作業を依頼した石材店さんに出していただいた、埋葬されていた骨壺は通常の7寸サイズでしたが、ハワイのお墓は7寸×2は入らない旨を、予め現地の埋葬関係をお願いしたコーディネーターさんに教えていただいておりました。アレコレ主人と相談した結果、この際三体共に新しい骨壷に買い替えることにしました。

早速、仏具屋さんに行ってみましたところ、ナントナント高い!どれも素敵な壺ですが、それにしてもべラボーにお高い!なので、例によってネットでちまちま検索してみたところ、納得のお値打ち価格がドッサリ有りました。その名も「骨壺.com」!あまりにも判りやすいネーミングにテンションアップ。骨壺選びが愉しくなっちゃいました。

ハワイへの「引っ越し」のため、丁寧にパッキングした3つの骨壺

ハワイへの「引っ越し」のため、丁寧にパッキングした3つの骨壺

宅配便にてお品物が無事到着後は、過去の御葬儀の時の記憶を頼りに、主人と二人で失礼の無いように緊張の中、御遺骨を新しい骨壺に移し替え、しっかりとパッキング。現地のスケジュールの関係で、本年2月にハワイへ行くことになりました。

ところで、御遺骨の移動についてよく質問されるのですが、飛行機に乗る際は手荷物で、機内では頭上のキャビンに納まります。御遺骨に関しては特に特別な申請などはございません。念のために英文の埋葬許可書を持参しておりましたが、持参者が緊張のあまり挙動不審な態度をとらない限り(笑)何処でも、誰からも、何も質問されません。

GO!GO!Hawaii

2月25日、空港大好き夫婦は夜の20:00の便にもかかわらず、お昼には我が家を出発し、久々の成田空港を満喫し、機上の人となりまして、同日無事に現地入り致しました。タクシー・ドライバーさんによりますと、今年の2月のハワイは気温も低く雨も多いとのことでしたが、ハワイ上陸当日は雨も上がり、ハワイ名物の虹のお出迎えを頂戴致しました。立地条件で選んだ街中のホテルでしたが、虹のお写真が撮れて満足しちゃいました、これぞtheハワイって感じですよねぇ。

ホテルと言えば、皆様ご承知のとおり、日本からハワイへの便は、朝っぱら到着致しますよね。なので骨壺持参夫婦は、今回1日多めの前日から宿を押さえましたので、スムーズにホテルチェックイン出来たのでした。

「今回はひたすら肉を食う」と宣言していた主人は、機内食ステーキ→早めの夕食ウルフギャングsteakと絶好調な滑り出しです(肉肉しいお写真をご覧くださいませ)。見かけによらず?お肉が苦手な私も、ソレなりにお付き合いつかまつりました。お魚関係さえも何やらハイカロリーな気配でしたが、まぁハワイですもの、仕方ないわぁ。

「今回はひたすら肉を食う」と宣言していた通り、ステーキ三昧

「今回はひたすら肉を食う」と宣言していた通り、ステーキ三昧

26日、納骨当日。生前スーパーウルトラ晴れ女さんだった義母様のバックアップのお陰でしょうか、最近では珍しい(とタクシー・ドライバーさんがおっしゃってました)1日中快晴!!まさに納骨日和ではございました。お墓は、私の実家とお隣さんなので、父の墓前には例によってレイを持参、チョッとワイハ〜っぽくないですか?(笑)

晴天の中、御導師さま始めお手伝いの皆々様のお陰で無事に儀式終了。主人共々温かさ穏やかさ優しさに包まれたような、不思議と心が軽くなる素敵な時間を過ごすことが出来ました。

ワイキキエリアに戻ってからは帰国まで束の間フリータイムとなりました。さてさてこれから何をどーするかで、ハタと困りました。納骨の事以外は全くのノープラン!!取り敢えず、お約束の?免税店見物後にワイキキ名物のトロリーに乗って、アラモアナへ行ってみました。

以前にハワイを訪れた時に見たアラモアナの灯籠流し

以前にハワイを訪れた時に見たアラモアナの灯籠流し

このアラモアナは「海へと続く道」という意味だそうですが、毎年こちらのビーチで行われている灯籠流しのサイトによりますと、人々の心の中の勇気と希望を明らかにしながら、過去の愛する人の平和と幸福を願い(日本語的には先祖供養かな?)LanternをFloatingする幻想的な行事だそうで、今年はお義父様お義母様お姉様パパ様賑やかに参加されますように、などと少しセンチメンタルmodeになったところで、定番&人気のショッピングセンター到着。

滞在3日目の帰国前日は、ハワイに来たんだから一度はね、とビーチへGO。チョッと泳いでみたりして楽しみました。でもでも太陽が雲に隠れると、流石に寒いので早々にホテルへ。何しろ今回のハワイ、寒かったです。

ワイキキと言えば、いつ頃から売ってるのですか?的な置物や衣類・雑貨が楽しくてロープライスなお食事も出来ちゃう大好きだったインターナショナルマーケットプレイス。入り口の樹をシンボルマークに残した以外は全くの別物になってます。日本で言うなら表参道ヒルズ的な感じ?今回はそちらに在るストリップステーキハウスで最後の晩餐しました。猪突猛進な猪年生まれの旦那様last runもお肉レストランでした。

帰ります

帰国当日は、朝から何となく怠い、いやかなりダルネシアン。タクシーでもボーッと過ぎ去る景色を眺めながらも、いつものようなお名残惜しさも沸き上がらず仕舞いでした。

出国手続き後は、航空会社のラウンジで休憩しておりましたが、やはりダルくてソファーで横になって寝てたら……「お加減悪いようですね、体温を測りましょう」とスタッフさんに言われ、深く考えもせずに測定したら、まさかの38℃!。ビビったスタッフさんが、空港の看護師さまを呼び事態は大事に。最初に現れたのは女性のポリス、パスポートの提示を求められたりして、ちょっと緊張感漂いだしたところで、全く無表情な男性ナース様ご登場。バイタル等測られた結果、込み入った英語は話せない私に、携帯翻訳機で「あなたは救急車を呼びますか?」とまで聴かれ……「イヤイヤ全然大丈夫ですから」と片言イングリッシュで申し上げると、、、「あなたの顔は首まで赤い、汗も沢山出てる」。

だってソレはあなた様の「救急車」と言うワードにビビった冷や汗だし、さっきまでドッサリあれこれ掛けて寝ていたからだし!と心では饒舌に訴えつつも、にっこり余裕の笑顔で”No problem””ドンworry アイム okay”と答えるのが精一杯。そんなこんなでしたがナース氏に渋々解放され、やっとこさラウンジから脱出C-3ゲートへ向かいました。やれやれと思ったのも束の間、お名前コール・・・ゲート担当のグラウンドスタッフ様曰く「大変申し訳ございませんが、当社の規定で38℃以上ある方はお乗せできないことになっております。」「機長からそのように連絡を受けております。」

えーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!そんな、そんな、そんな、、帰れないなんて無しだわぁ〜〜(汗)想定外のご発言には、本当に色々な事が頭を駆け巡りました。「智ちゃん、TVのニュースで視るみたいに空港で暴れるのはやめようね」と主人の耳元での囁きに癒されつつ、帰らないと言う選択肢の無い私は、そりゃもう納豆やオクラも恐れ入る程の粘りで、再測定に持ち込みました。

その間、担当のグランドスタッフ様はよくパタパタと動かれ「暫くお待ち下さいませ。」と、何度も取り次いで下さいました、本当に有り難かったです。結果は平熱の36.2℃自信満々に体温計をグラウンドスタッフさんにお渡しし、「勝訴」と胸を撫で下ろしました。が、ホッとしたのも束の間。例によってスタッフさんパタパタ動かれ「急激に下がるのもおかしいし心配なので、やはりご搭乗頂けないと機長が申しております。」

えーーーーーーーーーーーーーーーーまぢっ?
「でもでも、さっき38℃以上って仰いましたよね〜?本当に大丈夫ですから、私。決してご迷惑はお掛けしませんので乗せて下さい」と、納豆+オクラ+とろろ+ぎばざも投入しての粘りに、ついに決定権を持ってる風チーフパーサー様のお出ましと相成りました。

ジタバタ自分の状況を説明しようとする私に「お客様〜、幾つかの私の質問にお答え頂けますか?」と、やんわり遮られての質疑応答の後、搭乗OKを頂きました。「さぁ、ご一緒に帰りましょう」とパーサー様に言って頂いた時はチョッとうるうるしちゃいました。あの別格白ジャケットのチーフパーサー様のサクサク歩かれる後ろ姿のお背中は「兄貴」とお呼びしたいほどの頼もしさ!を追いかけて、チョコマカ歩を進め無事に機上のヒトとなった夫婦でございました。

それにしても、自分の不注意から発熱したにも関わらず、ご迷惑・ご心配をお掛けした空港の皆々様、お忙しいのにお手数増やしまして本当にご免なさい、その節は大変お世話になりました。この場をお借りしまして心からの御礼を申し上げます。

結・局・薬・局

ハワイから無事に帰国。成田空港から我が家へ帰り着くなりバタンキュー、ホッとしたのか夫婦で発熱し38℃越えで丸々2日間寝込みました。玄関にはスーツケースやらお土産物置きっぱなしと言う有り様ながらも、ミッションをやり遂げた達成感と結果オーライの素敵なアクシデントにさえも感謝のハ〜トフルにしてボリュ〜ミ〜な、たった3.5泊5日のハワイの旅でございました。MAHALO!

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