ワシントンDC及び近郊のジュニア・レンジャー・プログラム

親子で楽しみながら学べるレンジャー・プログラム(左が筆者)

親子で楽しみながら学べるレンジャー・プログラム(左が筆者)

ジュニア・レンジャー・プログラムをご存知ですか?

米国立公園局が管轄する場所で行われている子供向けのプログラムです。国立公園以外でもやっているというので、子供たちを参加させたくて、ワシントンDC及び近郊で実施している所を探し、いくつか回ってみました。やり方は、それぞれの場所で、レンジャーさんがいるブースに行き課題ノートをもらい、課題をこなしてから、またブースへ持っていき、「自分は、学んだことを友人と共有し、地域の自然や社会の保全に貢献します」というような宣誓をし、レンジャーさんにノートにサインをしてもらうと、晴れて、ジュニア・レンジャー・バッジがもらえるというものです。子供の年齢が上がるにつれ、こなさなければいけない課題の数も増えていくので大変ですが、ハードルが高くなる分、学ぶことも増えるし、やりがいもあります。

ワシントンDC及び近郊でのプログラム

ワシントンDC及び近郊でもらったジュニア・レンジャー・バッジとホワイト・ハウスの課題ノート

ワシントンDC及び近郊でもらったジュニア・レンジャー・バッジとホワイト・ハウスの課題ノート

調べてみると、結構ありました。

(1)ホワイト・ハウス・ビジター・センターへ行くと、ホワイトハウスに関する課題ノートがもらえます。センター内の展示を回りながら、歴代の大統領や夫人が力を入れていた分野についての質問について答え、課題ノートを持っていくと、ホワイト・ハウスの模様が入ったバッジをもらえました。オバマ大統領夫人が、子供の肥満防止のためのLet’s Moveというキャンペーンをしていたこと、レーガン大統領夫人が薬物反対のためのJust Say Noキャンペーンをしていたことなどを学びました。

(2)ナショナル・モールとメモリアル・パーク版は、複数の施設をまとめて一つのプログラムにしたもので、課題をこなすと、ワシントン・モニュメント、リンカーン・メモリアル、ジェファーソン・メモリアルの木彫りが入ったバッジをもらえます。

(3)ロック・クリーク・パークは、ワシントンDC北部にある自然豊かで広大な雑木林という認識しかなかったのですが、レンジャーがいる場所には昔ながらのトウモロコシの粉を挽くための水車小屋があったり、意外な発見がありました。

ベルモント・ポール男女平等の館

調べていくうちに、ワシントンDC市内のユニオン・ステーション近くにあるBelmont-Paul Women’s Equality National Monumentという場所も対象であることが分かりました。行ってみると、女性の参政権、男女平等の権利を得るために活動した人々について展示がしてありました。建物の名前の由来になっているAlva BelmontとAlice Paulは、アメリカの女性の参政権獲得に向けて、パレードを行う、政党を作る、議会へ訴えかけるなどの活動をしてきた人々です。そして、1920年8月18日、アメリカは女性の参政権を認める憲法修正第19条を批准しました。昔、歴史の授業で習ったけれど、すっかり忘れていたので、では、日本では、どうだったかなと思い、比べてみたところ、日本で男性の普通選挙が実現したのは1925年、女性の国政参加が認められたのは1945年なんですね。アメリカでの女性参政権の歴史は浅く、認められてからまだ100年も経っていないのかあ、と思ったけれど、日本の普通選挙、女性参政権の歴史はそれよりもずっと短いことについても考えさせられました。ここでは、Junior Rangerではなく、Junior Suffragist 婦人参政権論者と書かれたバッジをもらいました。

Belmont-Paul Women's Equality National Monumentでの写真

Belmont-Paul Women’s Equality National Monumentでの写真

楽しみながら、学んでいます!

子供がバッジを集めて喜んでいるので、一緒にやっているのですが、大人にとっても結構面白いです。うちの子供はまだ小さいので課題の数も少なく、しかも親の手助けというより、親自身がほとんどやって、親が楽しんでいるという状況です。でも、子供がもう少し大きくなり、もっと多くの課題をこなすようになったら、勉強になるだろうなと思いました。ちなみに、子供心を持った大人もやって良いそうなので、是非、参加してみてください。こうやって、楽しみながら自然や歴史、社会や文化を学べるプログラムは素晴らしいと思っています。

VIEWSへの寄稿にあたり、ワシントンDC及び近郊のジュニア・レンジャー・プログラムについて共有しようと思い書き始めましたが、改めて、このプログラムの良さを認識する良い機会となりました。まだまだ、アメリカ、ワシントンDCについて知らないことがたくさんあり、日々いろんな発見をしています。

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