チョコレート・ブルーベリー・チアシード・プディング
今日は、我が家のヘルシー・デザート定番の一品、チョコレート・ブルーベリー・チアシード・プディングをご紹介します。栄養価が高く、抗酸化作用も高いスーパーフードといわれる材料を選んでレシピを考案してみました。
まず、マグネシウム、カルシウム、鉄分などのミネラルやビタミンC、そして、カカオ・ポリフェノールが豊富なカカオ・パウダー。チョコレート風味のお菓子づくりにはチョコレートやココア・パウダーがよく使われますが、その原料であるカカオニブを加熱処理したり加糖して製造されているため、原料を低温処理しただけのカカオ・パウダーに比べ、栄養素の損失が高いといわれています。そこで原料の栄養素に限りなく近い状態のカカオ・パウダーを選んでみました。
次に豊富なビタミン、そして抗酸化作用の高いポリフェノール成分を含むスーパーフードのブルーベリーをチョコレート風味に加えます。ラズベリーやマンゴなど他のフルーツも試してみましたが、ブルーベリーとカカオ・パウダーの組み合わせは絶妙な風味を醸し出してくれます。我が家では、毎年夏、ニューハンプシャーでブルーペリー狩りに出かけますが、食べきれないほどたくさん摘んだブルーベリーの一部は、栄養価が損なわれないよう冷凍して冬〜春に蓄えておきます。冬場にこのレシピを試すには、冷凍していないフレッシュなブルーベリーだと少し値段が高くついてしまうかもしれません。冷凍ブルーベリーならお手頃な値段で入手できると思います。
そして、スーバーフードとして脚光を浴びているチアシード。このメキシコ原産の粒々の種は、水分吸収力が非常に高く水分補給の手助けをしてくれます。あくまで私個人の経験ですが、このデザートを食べて就寝した翌朝は、喉や口の渇きがいつもより緩和されている気がします。また、ビタミン、マグネシウム、鉄分といったミネラルが豊富で、オメガ脂肪酸も含まれ、悪玉コレステロールを抑制し、善玉コレステロールを向上させる効果もあるといわれています。その他、チアシードの効用について様々な研究が進行中です。
最後に、アーモンドミルクとモラセス。ビーガンの方、乳糖不耐症の方にも楽しんで頂けるようアーモンドミルクを使ってみました。ただ、ナッツ(アーモンド)アレルギーの方は、牛乳で代用してみてください。そして、甘みを出すために砂糖ではなく、モラセスを使いました。白糖の精製過程で残される黒褐色の糖蜜モラセスには、鉄分やカルシウムなど特に女性に不足しがちな栄養素がたくさん含まれています。
材料(4〜6人分):
- 冷凍ブルーベリー(またはフレッシュ・ブルーベリー) 500 g
- バニラ風味アーモンドミルク 420 cc
- バニラ・エッセンス* 小さじ1
- チアシード 大さじ9
- カカオ・パウダー 大さじ6
- モラセス (糖蜜) 大さじ9
- お好みのトッピング(ラズベリー、ナッツなど)
作り方:
- 冷凍ブルーベリーをフード・プロセッサーでお好みの粒々状にする。
- 1にアーモンドミルク、バニラ・エッセンス、モラセスを加え混ぜ合わせる。*バニラエッセンスを切らしている場合などは、バニラ風アーモンドミルクで代用できます。
- 2にチア・シーズ混ぜ合わせ、カカオ・パウダーの粉状がなくなり、滑らかになるまで入念に混ぜ合わせる。15分室温でねかせる。
- 3を再度しっかり混ぜ合わせ、お好みの容器に入れてトッピングをのせる。
- 冷蔵庫で6時間〜1日、固まるまで冷やす。
スーパーフードをふんだんに使った低カロリー・デザートですが、デザートにうるさい我が家の家族たちにも好評でした。また、甘いものを控えていらっしゃる方にも楽しんでいただけると思います。
国際学博士。2018年より英国ヘルプエージ・インターナショナル理事。2015年より認定非営利組織アドバイザー。英米及びアジア20カ国以上でビジネス・国際開発業務に従事。津田塾大学(BA)、国際基督教大学(MPA)、カリフォルニア大学(MA)、延世大学(PhD)卒業。2007年よりVIEWS編集委員。趣味はヨガ、2020年にインストラクター資格取得。