2021年11月1日 / 最終更新日時 : 2021年11月1日 千葉裕子 私の本棚 瀬木比呂志「檻の中の裁判官 なぜ正義を全うできないのか」(角川新書) 2021年 日本の司法の危機 発展途上国では裁判官が買収できたり、刑罰の軽減が買えたりする。私が住んでいたイランでは鞭打ちの刑があったが、袖の下いかんで優しく打ってもらえると言っていた。現在の居住地インドネシア でも同様の噂を聞く。 […]
2021年8月1日 / 最終更新日時 : 2021年8月1日 Wain 前田裕子 私の本棚 『Cello Love ニューヨークチェロ修行』石川敦子著 著者はある日、ニューヨーク市カーネギーホールでのファミリーコンサートに何の気なしに出かける。そこで心底楽しそうな舞台上のチェロ奏者を目の当たりにし、感動のあまり一念発起してチェロを習おうと決意する。子どもの頃にピアノは習 […]
2021年5月1日 / 最終更新日時 : 2021年5月1日 髙井あおい 私の本棚 J.D.ヴァンス著「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」 関根光宏・山田文訳 光文社 本書は2016年6月に米国で出版されたHillbilly Elegyの訳本である。同年のトランプ政権誕生と相まって大いに注目を集めたそうだが、筆者はごく最近まで本書のことは全く知らなかった。本 […]
2021年1月31日 / 最終更新日時 : 2021年1月31日 ローレス陽子 私の本棚 岡倉覚三(天心)著『茶の本』(村岡 博訳 岩波文庫) まず、本書に出会ったことをありがたく思う。本書は1906年に、同著者により英文で出版されたThe Book of Teaの訳本で、もともとは西洋人のために書かれた本である。名画をわからぬ人に、絵を見せることなく名画である […]
2020年8月4日 / 最終更新日時 : 2020年8月4日 遠藤十亜希 私の本棚 Roz Chast著 “Can’t We Talk about Something More Pleasant?” 友人から贈られたこの絵本は、しばらくの間「積ん読」状態で本棚に置かれていた。アメリカの週刊誌「ニューヨーカー」の人気漫画家ロズ・チャストが著者で、出版年の2014年には数々の賞をさらった話題作であるにもかかわらず、「もっ […]
2020年5月1日 / 最終更新日時 : 2020年5月2日 小林知代 私の本棚 ドキュメント「時代を拓いた女性たち」読売新聞解説部 何度読んでもおもしろい、噛めば噛むほど味が出るスルメのような本とはこの本である。先人の日本女性たちは、差別や貧困や不幸にめげず、英知と持ち前のガッツで、未踏の地に突き進んだ。それも謙虚にエレガントに。ああ、これぞ日本人女 […]
2020年2月2日 / 最終更新日時 : 2020年2月2日 梶野紀子 私の本棚 柴崎友香「待ち遠しい」– 女性たちの生きづらさに寄り添う物語 毎日新聞の日曜版に連載されていたこの小説が書籍化されるのがそれこそ「待ち遠し」かった。連載の途中で毎日新聞の購読を止めてしまい、結末を知らないままだったのだ。 独身で、29歳からの一人暮らし歴10年になる主人公の北川春子 […]
2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 武藤芳美 私の本棚 関本のりえ著「世界で損ばかりしている日本人」 本書が出版されたのは、今から8年前の2011年。著者は、プロローグで3.11東日本大震災のことをマニラで知り、1995年に駐在先パリで知らされた神戸地震を思い起こしながら、各国の報道の仕方の違いを比較した。日本人にとって […]
2019年7月21日 / 最終更新日時 : 2019年8月6日 ゲール輝美 私の本棚 現実の世界と非現実(想像)が繋がる物語『騎士団長殺し』(村上春樹著) 村上春樹の最も新しい作品「騎士団長殺し」の文庫版が本屋さんに高く積み上げられているのを見て、ミーハー気分で購入しました。「顕れるイデア」と「遷ろうメタファー」の2部構成、文庫本だと合計で4冊の長編大作です。 村上春樹はノ […]
2019年2月9日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 マックヘール サンミ 私の本棚 “Dear Diary Boy” – Kumiko Makihara In her memoir “Dear Diary Boy”, author Kumiko Makihara recounts the six years when her son Taro spent at an el […]
2018年11月1日 / 最終更新日時 : 2020年5月2日 東眞理子 私の本棚 “Ghosts of the Tsunami” by Richard Lloyd Parry 2011年3月11日の東日本大震災から7年半が経とうとしている。どんなに時間が経とうが、海外にいようが、日本人であれば、あの日にどこにいて、何をしていたかを覚えているし、津波のテレビ映像を見ながら、唖然として声も出なかっ […]
2018年8月1日 / 最終更新日時 : 2020年5月9日 ローレス陽子 私の本棚 お掃除こそ、経営に役立つ大森信著 「掃除と経営」 光文社新書 私の掃除好きを知っている友人が「掃除と経営」という本を教えてくれた。日本では断捨離が大流行りで、近藤麻理恵さんの整理収納法は海を越えて旋風を起こしたが、それとはちょっと違う本書のアプローチに心が魅かれた。 著者は経営戦略 […]