沖縄の大自然で育む家族の形

家から徒歩数分のビーチで夕日を見ながら海で戯れる三人の娘たち。娘たちの名前は海にまつわる名前にしました

家から徒歩数分のビーチで夕日を見ながら海で戯れる三人の娘たち。娘たちの名前は海にまつわる名前にしました

新潟で育ち、大学からアメリカ、ベルギー、シンガポールで暮らしたのち、結婚を機に2015年より沖縄に住んでいます。あっという間に7年が経ち、気づけば6歳、4歳、1歳の三女の母に。日々色々なことがありますが、笑いの絶えない賑やかな毎日を過ごしています。

自然が身近にある生活

沖縄と聞けば、皆さんの頭にまず浮かぶのは「海」ではないでしょうか。私もそうでした。でも、沖縄は、海だけではなく本土では見られない独特な自然に恵まれています。私が家族と過ごす時間で大切にしていることの一つは、そんな沖縄で「自然とふれあう時間を多くする」こと。泥んこ遊び、畑から野菜の収穫、海で裸足になって直接砂浜に触れる「アーシング」、ゴーグルで海の中を覗き魚やサンゴを間近で見たりと、特別なことには聞こえないかも知れませんが、デジタル化がどんどん進む世の中で非現実的な情報が溢れるなか、自分の肌でしっかり母なる大地とふれあう機会を子どもたちに与え、直感的に自然を知ってもらおうと心がけています。

最近は、沖縄北部「知る人ぞ知る秘境」の滝へ。ハイキング中、何か気になる生き物や植物を見ると子どもたちは立ち止まって色々と質問してきます。子どもが疑問に思うことは、今まで自分では考えたことが無いようなことばかり。答えられない質問もたくさんしてくるので、こちらも調べて答えを探したり、四苦八苦していますが、子どもの純粋な疑問、もっと知りたいという好奇心をのびのびと育てたいと思っています。同時に、私も子どもとともに色々学び、もっと知識を増やし一緒に成長していかなければ、と刺激を受けています。その秘境の滝では、最初、少し怖がっていた子どもたちも、喜び混じりの悲鳴をギャーギャーとあげながら、大人と一緒に足の届かない場所へとバタ足でしっかり自ら進み、最終的には滝の後ろ側へ回って滝を眺めながら手つかずの自然を満喫していました。

知る人ぞ知る滝へのハイキング。滝の後ろまで思い切って泳いで、楽しみました

知る人ぞ知る滝へのハイキング。滝の後ろまで思い切って泳いで、楽しみました

何といっても、大自然の中で遊んでいる子どもたちの表情は本当に笑顔と好奇心に溢れ、ピュアで楽しそうです。そんな姿を見ていると、都会の利便性はなくとも、この沖縄の土地の良さを生かした子育てを自然の中で模索し、あっという間に大きくなる子どもたちとの時間を一瞬一瞬楽しんで過ごしたいなと思います。

「ゆいまーる」な関係を

また、子どもたちが実際に自然と触れ合うことで、自然を守る大切さを学んでくれたらと思っています。これまで、何度か子どもたちとビーチクリーニングに参加しました。沖縄の綺麗な海にも多くのゴミが放置されたり、漂流・漂着して生態系に多大な影響を及ぼしています。子どもたちは海にある小さいプラスチックのゴミや色々な包装紙、ペットボトル、紙くず等ありとあらゆるゴミを目の当たりにし、「ゴミを置いて帰るなんてよくないね!」と言いながら、小さな手で頑張ってゴミ集めをしていました。また、近所にいらっしゃる、地元沖縄の方から沖縄の海のすばらしさ、また最近は環境悪化でウミガメが産卵しに来なくなったことをお聞きする機会があり、とても貴重な経験となると同時に、この島に住ませてもらっている一人の人間・家族として、どのように自然と共存できるかを考えたり、話すきっかけになりました。

職場の近くの美しい海へ続く階段

職場の近くの美しい海へ続く階段

沖縄の方言で、結(共同)をまわすという意味の「ゆいまーる」という表現があります。どれほど経済が発展し、観光業が賑わっても、沖縄は自然の恵みあってこその島で、それが汚染されてしまえば島もそこで暮らす人々も生きていくことはできません。沖縄のように自然と人との距離が密な場所で生活をしていると、自然と人は相互扶助的な関係で共存しなくてはならないのだと学ばされます。なので、ただ自然に癒してもらうだけではなく、この美しくも脆い島に、どのように接すれば「ゆいまーる」な関係を築けるのか、色々試行錯誤しながら過ごしています。

5人のチーム

また、子育てをしていく上で色々と壁にぶつかることはありますが、そんな時、私を助けてくれるのは私のチーム、家族です。自分は少し神経質で小さいことも気になってクヨクヨするタイプ。夫はチリ人と日本人の両親から生まれ、幼少から色々な国で育ってきた、まさにラテン系の明るく前向きな性格。私と夫はまさに正反対ですが、その夫に助けられる日々です。日々、楽しそうにポジティブに生きる夫を見て、子どもたちにもこんな人に育ってほしいな、と心から願っています。子どもが泣いている時、私は感情的に注意してしまうこともありますが、夫は泣いている子どもの気をそらし、一瞬で笑顔にすることもできます。子どもとの関わり方も、夫から学んでいます。

子育ては本当に初めての連続で、自己嫌悪に陥る日も多いです。子どもたちがもっと大きくなれば、自分たちで出来ることも色々増えて、もう少しお手伝いしてもらえるかな、と思う日もあります。子育てを経験された方々にはいつも「子どもは本当にあっという間に大きくなるから、毎日を大切にね!」と言われることが多く、確かに子どもたちの成長ぶりを見れば、昨日産んだばかりのような気がしてならないくらい時が経つ早さを身に染みて感じる日々です。なので、子どもたちと過ごせる時間にもっと感謝して、この限られた時間をより大切にしていくようにと日々自分に言い聞かせています。英語でいう、”count your blessings” を忘れずに、家族との何気ない時間が一番の幸せであることに感謝を忘れないでいたいです。生きていく中で、家族で力を合わせないと乗り越えられないことも多々あります。でも、いつも明るい夫と笑顔いっぱいの子どもたちと協力し合い、一つ一つ皆で乗り越え、私も母として、人として成長し、家族でたくさんの思い出を日々作り、私たちなりのオンリーワンな家族の形を築いていきたいなと思っています。

家の近くの海で目の当たりにした、心を浄化してくれるようなサンセット

家の近くの海で目の当たりにした、心を浄化してくれるようなサンセット


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