食で人生が変わる?!

料理を仕事にしていると、昔から料理好きで得意と思われることも多いのですが、実は、そうではありません。毎日の暮らしの中での優先度がとても低く、一番節約していたのが「料理」でした。

まさか「食」の仕事をするなんて、昔のわたしを知る誰が想像したでしょう。
それくらい、人生って何が起きるかわからないものです。

グルテンフリーケーキ(アレルギーの原因となる乳製品・卵・小麦粉・大豆を使わないさくらんぼタルト)

グルテンフリーケーキ(アレルギーの原因となる乳製品・卵・小麦粉・大豆を使わないさくらんぼタルト)

海外ボランティアから国際研修機関へ

1999年、大学生の頃のわたし

1999年、大学生の頃のわたし

中学生の頃から英語に魅了され、「将来は英語を使った仕事をしたい」と思うように。人見知りだったわたしが、英語で人と話すことが徐々に楽しくなり、東南アジアでボランティア活動をしたことで、地球をよりよくする仕事に興味が出ました。

ちなみに、「サニー」と呼ばれるようになったのは高校生から。
「サニーさんは、ハーフですか。それとも、国際結婚ですか?」とよく聞かれます。確かに濃い顔なので、東南アジアなどへ行くとよく現地語で話しかけられるのですが、両親も夫も生粋の日本人です。「サニー」は昔からのお気に入りのニックネームで、生徒さんも友人も長年「サニー先生」「サニーさん」「サニーちゃん」と呼んでくれているので、実際の名前とくっつけて活動名にしています。

ご縁あって、大学卒業後は本田技研の特殊な部署に就職。本田宗一郎氏がはじめた非営利の事業で、将来のASEAN諸国の発展を担う人材育成をするための国際研修機関のコーディネーターとして新社会人生活がスタート。

これが天職だ!と思うくらいやりがいのある仕事でしたが、わたしの未熟さから、心身がボロボロに。それを封じるように必死で働いていました。当時は、自分の整え方を全く知らずに苦労しました。

社会人になってから、不調のオンパレードを経験。花粉症をはじめ、生理痛、胃痛、頭痛、低体温……。中でも一番の悩みは、あまりにひどい肌荒れでした。自分の顔が醜いから、すべてがうまくいかないんだ!とにかく何とかしたい一心で、病院と薬、サプリ、エステなど、毎月5万円、数年で数百万円かけましたが、一向に治らず。挙げ句の果てには、雑誌で見た韓国のエステがいいと知り、清水の舞台から飛び降りる気持ちで試しに行ったものの、逆に悪化。帰りのフライトで真っ赤にただれた自分の顔を鏡で見て、「なんていう取り返しのつかないことをしてしまったんだろう」と愕然として涙が止まりませんでした。

食事療法で治した母の大病

そんなある時、今度は母が大病して大変なことに。様々な方が勧めてくださったサプリやドリンクなど一通り試しましたが、少し良くなりかけたのは束の間で、どんどん悪化していき、1年後には寝たきりの状態に。

その後、食事療法があると聞き、藁にもすがる思いで、取り組むことにしました。結果、母にはそれがとても合っていて、みるみるうちに元気に!お医者さんも驚くほど、奇跡の回復を遂げました。

あれからもう約20年経ちますが、母はいまだに畑仕事を朝から夜までやるくらい元気な体を維持し、性格もより明るくポジティブになりました。とても寝たきりだった人と思えない!と周りの人たちから驚かれます。

無農薬畑で作業する様子(NHKの取材)

無農薬畑で作業する様子(NHKの取材)

もともと病弱だった母が、食を変えてから体も心も元気になっていく姿をずっと側で観てきて、わたしも食生活を変えました。すると、わたしも同じように自然と体調がすこぶる良くなって、食の大切さとパワーを確信。数百万円かけてもよくならなかった体調が、食事を変えただけでどんどん改善されたんですから!そして、何度もダイエットに失敗してリバウンドしていたわたしが、一切がんばらずに自然と痩せていき、健康的で理想的な体になったのです。

畑で作業する母とわたし(10年前)

畑で作業する母とわたし(10年前)

夫のアトピーも完治

夫もわたしと暮らすようになってから、隠れていたぽっこりお腹がなくなって自然とダイエットでき、さらにはアトピー肌まで改善!今ではとっても綺麗な肌になりました。
結婚当初は、夫のアトピーがひどくて、毎日夜中に体をガリガリ掻く音を聞くたびに胸が締め付けられる思いで眠れませんでした。
朝、掻きむしった跡から寝具もパジャマも血がついていて……。アトピーってこんなに大変なんだ、とはじめて知ったのでした。

当時、夫は出張も多くて外食ばかり。せめて家での食事を整えたいなと思って心を込めて作り続けました。といっても難しい手間のかかる料理ではなく、簡単な食事。生徒さんたちに教えている、心身が整う、ヒーリングごはん。

ゆるゆると食事を整えた結果、1年後にはきれいな肌に生まれ変わり、今もなお、肌がどんどんキレイになっています。

2012年ヨーロッパで教えていた時の様子

2012年ヨーロッパで教えていた時の様子


その内容は著書『私を整えるごはん』にリアルな体験と共に、レシピも掲載しています。

夫がつい先日「結婚して食事を変えてから、肌が本当にきれいになった。ありがとう」って言ってくれました。わたしにとって、どんな高級なプレゼントよりも嬉しいクリスマスプレゼントでした。

「ヒーリングごはん」の使命

わたしはこれまで、国内、海外あわせて15000人以上に教えてきてたくさんの変化や奇跡を見せてもらいました。
「人の自然治癒力って素晴らしい!」「食のパワーってすごい!」と心の底から実感する毎日です。

昔のわたしは、毎日の食事は、お腹さえ満たされれば何でもいいや!と適当でした。そして、体の不調は外部から塗ったり飲んだりして治すものと思っていました。食事で整えられるなんて、知らなかったからです。

たまたま母の大病をきっかけに食を見直すことになったわたし。
今では、「料理を通じて癒しと笑顔でいっぱいの幸せな家庭を世界中に増やしたい」という想いで活動を続けています。

起業当初は学ぶことに投資し続けて貯蓄ゼロになったり、うまくいかないことのほうが多かったわたし。どんなに失敗があろうとも、めげずに続けてこられたのは、この仕事が自分の使命だと気づいたからです。

ある時、封印していた3歳の頃の辛かった記憶が蘇ってきました。
母が病気がちで笑顔のないしんどそうな姿を見るのがとても悲しかった記憶……。
夜になると「お母さんが消えちゃうかもしれない」と不安が押し寄せ、母の布団の中に潜り込んで母の腕をギュッとして寝ていた記憶……。そして、子供の頃、どんなプレゼントよりも、お母さんの笑顔が欲しいと思っていた記憶。

わたしは病弱な母を選んで生まれてきたんだ!その意味と使命がわかり、ブレなくなりました。

「私を整えるごはん」

「私を整えるごはん」

今では、体と心を整え、準備から片付けまでを癒しにする「ヒーリングごはん」という料理を、自分の使命と共に教えています。

「料理はストレスでしかなかったのに、今では楽しくて仕方ないです!体も調子が良くなって、薬要らず。料理のパワーってすごいですね!」
毎日のように、生徒さんや読者さんから届くご感想が、わたしにとって活力となっています。

食事が変われば身体が変わる
身体が変われば思考が変わる
思考が変われば行動が変わる
行動が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

食事を変えることから、人生はよりよく変わります。

食を通じて笑顔あふれる世界が広がりますように。

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