編集後記
本年もどうぞご愛読、ご支援ください。
世界中が驚いたトランプ政権の誕生から1年経ち、その異端の行動に振り回されつつ2年目を迎えました。非白人人種にとって、アメリカはふたたび居心地の悪い国になってしまったようです。
冬号は「断捨離」を特集に取り上げてみました。転勤族や親族のリタイアメント、その離別などに伴い、身の周りの物の整理を経験された方たちなどからの体験談や、「こんまり式」ではなく、スウェーデン式という生前に自分自身が身辺整理をする方法などについて、なにかのヒントになれば幸いです。
次号の特集は「移民として生きる、移民と共に生きる」です。「メキシコとの国境に壁を」と叫んで当選したトランプ大統領。欧州でも、各国はシリアなど紛争地域から流入する難民への対応に苦慮しています。日本では労働力不足のため、外国人の受け入れがこれからさらに拡大しそうです。海外に長く住む中で、「移民」として生きる決意をされた方、他の国からの移民の人たちと共感したり、相違を感じたことのある方もいるかもしれません。または日本に住みながら、外国の方と接する機会が多い方もいらっしゃるでしょう。海外そして日本で感じた移民社会の現実、反移民感情などについてご自身の経験に基づいた寄稿をお待ちしています。締切は3月31日です。
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC-SPANの 日本向け番組制作を経て、現在、ワシントン在住のジャーナリストとして活動中。著書に『オバマ政治を採点する』(第二部インターネット・フリーダム)(日本評論社、2010年10月)、『Xavier’s Legacies: Catholicism in Modern Japanese Culture, Chapter 5 Kanayama Masahide: Catholicism and Mid-Twentieth-Century Japanese Diplomacy』(University of British Columbia Press、2011年3月)、『メトロポリタン・オペラのすべて』(音楽之友社、2011年6月)がある。