編集後記
コロナ・ワクチンの接種も徐々に進み、少しずつ以前の生活に戻ってきたような感じがしますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回の特集は多国籍問題について取り上げてみました。日本では二重国籍が認められておらず、やむなく日本国籍を捨てた方もいらっしゃると思います。日本以外にも、オーストリア、ドイツ、インド、オランダなど二重国籍を認めていない国はありますが、多くの国が認めています。国籍と移民政策の関係、コロナ禍の中で直面したことなどについてのエッセイが何かの参考になれば幸いです。
次号は、夫婦の姓について特集を組む予定です。日本の最高裁は6月に、夫婦同姓制度は合憲であるとの判決を下しましたが、この制度については、国会が判断すべきとも指摘しました。女性の就業率が上がり、選択的夫婦別姓制度の導入に賛同する人が増えましたが、ご自身の体験などを踏まえたご寄稿をお待ちしています。締め切りは9月末です。
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC-SPANの 日本向け番組制作を経て、現在、ワシントン在住のジャーナリストとして活動中。著書に『オバマ政治を採点する』(第二部インターネット・フリーダム)(日本評論社、2010年10月)、『Xavier’s Legacies: Catholicism in Modern Japanese Culture, Chapter 5 Kanayama Masahide: Catholicism and Mid-Twentieth-Century Japanese Diplomacy』(University of British Columbia Press、2011年3月)、『メトロポリタン・オペラのすべて』(音楽之友社、2011年6月)がある。