編集後記
今年5月にジョージ・フロイドさんが白人警官によって殺されたことから、ブラック・ライブズ・マター(BLM)活動が全米、そして海外でも活性化しました。そもそもBLMは、2012年2月にトレイヴォン・マーティンという無実の17歳の少年が白人男性に銃殺され、犯人に無罪判決が下ったことから起きた運動ですが、その後も罪のない黒人が警官も含む白人に殺される事件が続いており、フロイドさんの死で新たに勢いがつきました。
今回はそれに絡めて、人種偏見問題について特集を組んでみました。海外に住む私たちも皆、少なからず経験している難しい問題ですが、寄稿者の力作をご一読いただければと思います。
次号の特集は「着物と和装」です。普段はなかなか縁がない和装ですが、夏は外国人を含めた若者たちが浴衣を楽しんでいる姿、京都では着物を着て観光を楽しむ姿などを見かけますね。それにパーティーなどでは、やはり着物はとても映えます。海外で着物を着てみた、日本語・日本文化イベントで浴衣を着た・着せた、断捨離で古い着物をリフォーム、リメイクしたなど色々考えられると思いますので、皆さん、是非、ご寄稿ください。締め切りは12月30日です。
東京出身。88年より米ワシントンDC在住。ソニー本社国際通商業務室、法務部に勤務後、1990年、米ジョージタウン大学外交学部で国際関係修士号取得。公共政策専門チャンネルC-SPANの 日本向け番組制作を経て、現在、ワシントン在住のジャーナリストとして活動中。著書に『オバマ政治を採点する』(第二部インターネット・フリーダム)(日本評論社、2010年10月)、『Xavier’s Legacies: Catholicism in Modern Japanese Culture, Chapter 5 Kanayama Masahide: Catholicism and Mid-Twentieth-Century Japanese Diplomacy』(University of British Columbia Press、2011年3月)、『メトロポリタン・オペラのすべて』(音楽之友社、2011年6月)がある。